【はじめに】
- AWSアカウントをせっかく作成したから、色々なサービスを触ってみたい。
- 無料利用枠があるけど、気づかないうちにとんでもない請求が来たらどうしよう。
自分も含めて、こう思ったことはないですか?
実際、とんでもない請求が来ることは個人情報が漏洩しない限り、起こる可能性は低いはずです。
ですが、初心者からしてみれば怖いと思うのは当然だと思います。
※これは私が実際に思ったことです。
そんな悩みを解決してくれる方法を紹介します。
本記事の内容
- AWS Cloud Questとは?
- AWS Cloud Questを実際にやってみた
- 感想
【AWS Cloud Questとは?】
AWS Cloud Quest: Cloud Practitioner(以下、AWS Cloud Quest)はAWS最初で唯一のRPG形式のオンライン学習サービスです。
学習者はインターネット上の3次元の仮想都市に「アバター」として登場します。そして街を歩き、ITの課題を抱える人に対して、AWSの各種ソリューションを提案し一つひとつ解決していく構成です。
また、解決するたびに報酬がもらえるなどというRPG形式になっています。
学習者専用のアカウントがAWSより割り当てられるので、サービスの利用料金は無料となっています。
つまり、冒頭の「色々なサービスを触りたい」という希望と「とんでもない請求が来たらどうしよう」という不安が同時に解消できるのです。
【AWS Cloud Questを実際にやってみた】
百聞は一見にしかずということで、早速はじめてみます。
その前に、AWSに関するトレーニングや認定試験の管理ができる「AWS Skill Builder」のアカウントを取得する必要があるので、また取得していないからは次のリンクから登録してみてください。
また、アバター作成の説明は今回は省略します。
街を歩いて、困っている人のもとへ
画面右下の「スマホ」アイコンを選択し、「ROUTE AND GO」をクリックして困っている人のもとへ移動します。
今回はリレーショナルデータベースサービスのAmazon RDSを使ったソリューションを構築してみます。
「!」をクリックして話しかけます。
課題をヒアリング
「NEXT」を数回クリックし、困っている内容をヒアリングしていきます。
画面右下の「Solution Annotations」にヒアリングをもとに、提案するソリューションの要約が表示されます。
今回のソリューションは次の4つです。
- MySQL RDSインスタンスを作成する
- データベースのバックアップを有効にする
- 複数のAZでのデータベース構成を有効にする
- リードレプリカを作成する
「ACCEPT」ボタンをクリックして、次に「GO TO SOLUTION CENTER」をクリックします。
1 Learn
1 Learnでは今回構築するAmazon RDSの構成を確認します。
画面下の「Diagram Steps」をクリックして、説明を読み進めていきます。
各説明には動画もついているので、必要であれば試聴します。
一通り説明を読み終えたら、「2 Plan」に進みます。
2 Plan
2 Planでは次の「3 Practice」と 「4 DIY」でそれぞれの達成すべきゴールを確認します。
「3 Practice」のゴール
- MySQL RDSインスタンスを起動する
- 複数のアベイラビリティゾーンでRDインスタンスを高可用性にする
- バックアップを有効にする
「4 DIY」のゴール
- db.t3.xlargeインスタンスでプライマリデータベースのリードレプリカを作成する
それぞれのゴールを確認したら、「3 Practice」に進みます。
3 Practice
STEP3でのゴールは次の3つです。
- MySQL RDSインスタンスを起動する
- 複数のアベイラビリティゾーンでRDインスタンスを高可用性にする
- バックアップを有効にする
STEP1
画面左に「STEP」が表示されるので、STEPに沿って操作をしていきます。
「START LAB」を選択し、「Open AWS Console」をクリックするとAWSコンソール画面が表示されます。
STEP2
画面左上の検索バーに「rds」と入力します。
検索結果の「RDS」をクリックします。
STEP3~12
画面左の「データベース」を選択し、「データベースの作成」をクリックします。
STEP3からSTEP12までは次のような設定をしていきます。
- データベースエンジン
- ユースケース
- マスターユーザ名
- マスターパスワード
- インスタンスクラス
- インスタンスサイズ
- ストレージタイプ
- マルチAZ配置
- 接続VPC
- 認証方式
- バックアップ
- 暗号化
各設定が完了したら、「データベースの作成」をクリックします。
STEP13
更新ボタンをクリックし、ステータスが「利用可能」であることを確認したら、作成したデータベース名をクリックします。
STEP14
アクションをクリックして、実行できるアクションを確認します。
ここまででデータベースインスタンスの作成が完了しました。
「4 DIY」に進みます。
4 DIY
STEP4でのゴールは次のとおりです。
- db.t3.xlargeインスタンスでプライマリデータベースのリードレプリカを作成する
画面右上の「アクション」から「リードレプリカの作成」を選択します。
リードレプリカの「データベース識別子」を入力します。
そのほかの設定は、特に変更することなく「リードレプリカの作成」をクリックします。
更新ボタンをクリックし、ステータスが「利用可能」であることを確認したら、リードレプリカの作成が完了します。
画面に作成したプライマリデータベースとリードレプリカの識別子を入力して、最終的に、データベースを正しく構築できているか確認できればSTEP4のクリアです。
【実際にやってみた感想】
操作手順を初心者にもわかりやすく説明してくれるので、大きな間違いをせずにソリューションの構築をすることができました。
今回はAmazon RDSを使ったソリューションでしたが、他にも「EC2」や「Amazon S3」など代表的なサービスを使ったソリューションを構築することもできます。
AWS Cloud Questの対応言語が現状英語のみという点は惜しいところです。
とはいえ、AWS初心者にはとてもありがたいサービスなので、ぜひ一度体験してみることをおすすめします。
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